防災・災害

わたしの復興と被災地の復興

 

 

どうも、ゼロファジ(https://twitter.com/ZeroFagi)です!

 

自分は2018年に起きました西日本豪雨災害で被災しました。そこから人生を立て直すために奮闘しているわけですが、被災者になってみてはじめて復興という言葉がずっしりと重たくのしかかるのを感じています。

 

 

ところで復興ってなんでしょう?
国語辞典で調べてみるとこうあります。

 

ふっーこう〔フクー〕【復興】
いったん衰えたものが、再びもとの盛んな状態に返ること。また、盛んにすること。再興。

 

 

TVのニュースでは「被災地の復興」という言葉をよく耳にします。自分も被災者になる以前はもっぱら支援する側でしたから、義援金を送ったり募金したり遠い被災地のことを心配していました。しかし、個々の被災者の方がどういう境遇に置かれて、そこからどう立ち上がってまた日常に帰って行くのか?全く知りませんでした。恥ずかしながら日々が過ぎていくにつれて被災地のことを心配する気持ちは薄れ、だんだんと関心を失っていきました。

 

 

でも、なってみてはじめてわかった。

 

 

被災者の人たちはみなさん”とりもどす戦い”を毎日必死に続けていたんだなって。

 

 

 

失くした財産と避けられない出費

 

 

 

うちの場合は水害により家の2階まで水が上がってしまい全損。自分の車も水没により廃車。幸いにして家族全員の命や、通帳・印鑑などの最低限大事なものは持ち出せましたが、その他の形ある財産はほとんどすべてが使い物にならず、ガレキと化しました。

 

 

自分の部屋は2階にあったんですが、わずかに回収できたものといえばかろうじて水に濡れなかった冬服が4,5着ほど。結局手元に帰ってきたものはこれっぽっちで、お金にすれば4万円程度でしょうか。さすがに40年も生きてくればそれなりの財産もできてきますが、衣類、車、家電、貴重品、コレクションしていたもの・・・なくしたものの総額は一体いくらになるのか?あまり物持ちではなかった自分ですらそうですから、これが家族4人分となれば何百万という単位では済まない話になってきます。

 

 

これが、たった一日で失われてしまった。それが被災者の置かれている状況です。

 

 

家がなくなってしまいましたから、また家を買わないといけません。あたらしくローンを組んで返済していくことになります。車もなくなりましたから、こちらも買いなおさないといけない。物資の支援がもらえるものはありがたく使わせていただくにせよ、衣類、生活必需品、食料、家電、暮らしにまつわるもののほとんどすべて、あたらしく買いなおさないといけない。財産を失った上に、やむを得ずまた新たにモノを購入しなければならない。この重さは想像を絶するものがあります。

 

 

 

所得は全然変わらないのに。

 

 

 

遠い遠い復興を目指す静かなたたかいの日々

 

 

 

蓄えていたものを必要なものの購入にあてれば、未来はどうなるのか。両親もいつまでも若くはありません。また2歳になった娘はこれからどんどん大きくなっていきます。彼女がやりたいことをやらせてあげることが果たしてできるだろうか。子として、親として先々のことを考えると、とても高い壁を突きつけられたような気がして内心非常に心もとなく感じます。

 

 

復興ってなんだろう?

 

 

両親の老後を安心して送られてあげること。
子供の将来の教育を過不足なく支えてあげられること。
病気やケガなど不慮の出来事があっても守ってあげられること。
みんなが安心して元通りに暮らしていけること。

 

災害がなかったことに、なること。

 

 

自分が思う復興とはこういうことです。

 

 

恥ずかしながら今の自分の所得では到底復興はかないません。ですから、自分はもっとお金を稼いで、家族を守りたい。そのために情報発信をはじめ、いろんなことをやっていきたいと思っています。もし努力が実って十分な蓄えをもって復興を達成できたとしても、そこにかけた時間は二度と戻ってきません。被災したことでかかるコストはもう戻ってはこない。そういう意味ではどうあがいても負け戦なのかもしれない。それでもやるしかない。

 

 

 

たくさんの”わたしの復興”があつまって”被災地の復興”は成る

 

 

 

西日本豪雨災害ではとてもたくさんの方が被災者となりました。何も悪いことをしていないのに、理不尽に生命・財産・暮らし・将来を傷つけられました。きっとみなさん必死にこらえて前を向いて歩き出していることだろうと思います。それぞれの被災者がそれぞれの人生をとりもどすために、それぞれの復興を目指して毎日たたかいを続けておられる。それが被災地です。

 

 

最後に、心から尊敬するビートたけしさんの言葉を引用させていただこうと思います。東日本大震災の直後に受けたインタビューで、著書『ヒンシュクの達人』(小学館新書)にも収録されています。

常々オイラは考えてるんだけど、こういう大変な時に一番大事なのは「想像力」じゃないかって思う。今回の震災の死者は1万人、もしかしたら2万人を超えてしまうかもしれない。テレビや新聞でも、見出しになるのは死者と行方不明者の数ばっかりだ。だけど、この震災を「2万人が死んだ一つの事件」と考えると、被害者のことをまったく理解できないんだよ。

じゃあ、8万人以上が死んだ中国の四川大地震と比べたらマシだったのか、そんな風に数字でしか考えられなくなっちまう。それは死者への冒涜だよ。

人の命は、2万分の1でも8万分の1でもない。そうじゃなくて、そこには「1人が死んだ事件が2万件あった」ってことなんだよ。

 

本来「悲しみ」っていうのはすごく個人的なものだからね。被災地のインタビューを見たって、みんな最初に口をついて出てくるのは「妻が」「子供が」だろ。

一個人にとっては、他人が何万人も死ぬことよりも、自分の子供や身内が一人死ぬことのほうがずっと辛いし、深い傷になる。残酷な言い方をすれば、自分の大事な人が生きていれば、10万人死んでも100万人死んでもいいと思ってしまうのが人間なんだよ。

そう考えれば、震災被害の本当の「重み」がわかると思う。2万通りの死に、それぞれ身を引き裂かれる思いを感じている人たちがいて、その悲しみに今も耐えてるんだから

 

自分の暮らした真備町の被災者の方一人ひとりの復興が成って、町が再び以前のような姿をもどりますように。

 

自分も絶対負けません。

 

 

 

 

※自分が経験した西日本豪雨災害発生時の避難体験をまとめた手記を公開しています

 

7.7 被災者の手記 西日本豪雨災害

https://note.mu/zerofagi/n/nc76e699f5b78

 

※この記事がよかったと思った方はツイッターのフォローをお願いします → フォローはこちらをクリック

 

 

それではまた。

関連記事

  1. 防災・災害

    防災士の資格を取得します!

    どうも、ゼロファジ(https…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. サッカー

    サッカー観戦初心者に最初に伝えたい「サッカーというスポーツ」の話
  2. 防災・災害

    被災者になって痛感したとにかく最初にやっておきたい災害対策の話
  3. コラム

    サッカー観戦の初級者・中級者・上級者ってどんな感じか考えてみた
  4. サッカー

    サッカー観戦初心者でもすぐにワクワクできるピッチの簡単な見かた
  5. コラム

    サッカー観戦の座席選び、ほんとに指定席で大丈夫?という話
PAGE TOP