コラム

DAZNマネーはJ2をどう変えたのか?【J2→J1移籍】

 

 

どうも、ゼロファジ(https://twitter.com/ZeroFagi)です!

 

DAZNがJリーグの放映権を獲得してから2年目のシーズン。
各クラブに渡るお金が大幅に増えたことでこれまでのJリーグのありかたとは違った流れが生まれています。
特に目が離せないのが、移籍についての話題です。

 

 

J1鳥栖にフェルナンド・トーレスが加入したり、J1神戸にアンドレス・イニエスタが加入したりとJ1のほうでも巨額の移籍がまとまったり活発に動くようになっていますね。Jリーグが始まったころのような華やかさを取り戻しつつあるような感じすらしてきます。J2においてもそれは同じで、見逃せない変化が出てきています!

 

 

今回はJ2→J1の夏の移籍を取り上げて、
DAZNマネーがJ2をどう変えたのか?わかりやすく解説していきたいと思います。

 

 

1.夏の移籍について2018年とそれ以前ではぜんぜん違いますという話

 

 

Jリーグではシーズンの途中に夏の移籍期間があります。

第2登録期間(ウインドー):2018年7月20日(金)~8月17日(金)

途中から新しい選手を”助っ人”としてチームに加えることができるんですね。

 

 

この夏の移籍の動き方なんですが、
2018シーズンの夏の移籍の動き方は、これまでと全然違うことになっています。はっきり言って異常事態ですよこれは!
こんな動き方はこれまで見たことないんですが、実際に過去の例と比べてみましょう。

 

 

まずは、2018シーズン夏の移籍でJ2→J1へと移籍(個人昇格)した選手たちの一覧から。

高木 利弥    千葉→柏         14試合出場
畠中 槙之輔 東京V→横浜FM    28試合出場
前田 直輝    松本→名古屋       16試合出場
磯村 亮太    新潟→長崎        19試合出場
古橋 亨梧    岐阜→神戸        26試合出場
小野瀬 康介   山口→G大阪      25試合出場
島屋 八徳    徳島→鳥栖      24試合出場
大本 祐槻    徳島→長崎      21試合出場
山﨑 凌吾    徳島→湘南      18試合出場
大﨑 玲央    徳島→神戸      17試合出場
リンス    甲府→F東       16試合出場

 

今年の夏の移籍でJ1へ移籍した選手は全部で11名いました。
しかも、出場時間の長い主力中の主力の選手ばかりです。

 

 

では、前年の2017シーズンはどうだったかというと?

磯村 亮太   名古屋→新潟            9試合
古林 将太 名古屋→仙台            1試合
大武 峻  名古屋→新潟            1試合

 

出場機会の少なかった名古屋(当時J2)の選手がたった3名移籍しただけでした。
ちなみに、2016年の個人昇格した選手は確認できた範囲では1名。
これだけ見ても今年いかに急激に変化が起こったのかよくわかりますよね。
これまで夏の移籍でJ2からJ1に移籍する選手はほとんどいなかったですもん。

 

 

このように、J1クラブは夏の移籍でバンバンJ2の主力を引き抜くようになったことがわかります。
なぜそうなったというと、DAZNマネーが入って各クラブが選手獲得にお金を積極的に使うようにシフトしてきたからです。

 

 

2.これまでの個人昇格のあり方との違いとは?

 

 

これまでも結果を残した選手がJ2からJ1へ個人昇格することはよくありました。しかし、そうした移籍が起きるのはシーズン終わった後のオフがほとんどだったんですね。
つまり、選手は一年しっかりとJ2を戦って成績を残し自分の値打ちを高める。
それをJ1クラブが評価し、来期の戦力としてオファーをだす、と。こうした流れが一般的でした。

 

 

DAZNマネーの影響でこういう”オフでの個人昇格”が増えることはある程度予想されていたんですが、この2018シーズンの夏の補強における個人昇格の増え方はかなり予想外のことで大きな驚きをもって注目されました。おそらくこの流れは止まらないでしょう。

 

J1クラブはJ2の選手をよくチェックして、夏の移籍候補にリストアップしてきます。
J2の選手でも開幕からの20試合くらいまでで目に留まる結果を出せば、シーズンの終わりを待たずともJ1にいけるチャンスがやってくることでしょう。こういうことがきっと当たり前の話になってくる。

 

 

これは選手にとっては大変にいいことです。
なぜなら成績を残して高い評価を得ることで、より高いレベルを目指しやすくなるからです。
そして、どんどん下のカテゴリからいい選手が個人昇格することで新しいヒーローが生まれやすくなりますから、結果的にリーグにとっても悪い話ではない。Jリーグの移籍はほかの国のリーグと比べてもかなり緩い動きを見せてきましたが、今後はそういう違いが少なくなってくるんじゃないかと思います。

 

 

3.シーズンの戦い方を考え直さないといけないJ2クラブ

 

 

最後にJ2クラブのシーズンの戦い方は考え直さないといけない!というお話をします。

 

 

どのクラブも最初に一年間シーズンを戦い抜くことを見通して補強を行いチームを作ります。
さっきの話にも出てきたようにこれまではシーズンど真ん中の夏に主力が抜けることはまずありえませんでした。しかし、主力を4人も引き抜かれた徳島のように、遠慮なくごっそりもっていかれることも現実に起こっています。主力をそんなに抜かれてしまったらたまったもんじゃないでしょう。サッカーは11人でするスポーツですから主力4人も変わってしまったら当初の予定は相当崩れてしまうはずです。ある意味別チームといってもいいかもしれない。それぐらいのインパクトです。

 

 

となると、もはや主力が引き抜かれる前提でシーズンを戦う見通しを立てねばならない。
あるいはちょうど”めちゃくちゃいい選手なのに日本代表には呼ばれない選手”みたいな感じで、J2で活躍はするけどJ1からはお声がかからない選手を集めてみるとか。J1では好まれない戦術を採用して、選手を獲得するメリットを見えずらくするとか。あくまで移籍させないで選手をプロテクトする方法でいくなら、複数年契約を結んで移籍金の設定を高くするとか。とにかくなんらかの工夫は絶対必要になってくるはずです。

 

 

またシーズンの経過も大事になってきそうな気配がしています。
だいたいJ2の上位に来るチームはJ1クラブの目に留まりやすく、注目を浴びるチームであればあるほど選手が引き抜かれる傾向にあります。これまでは、夏前に上位にいてずーっとシーズンを戦っていけば問題ありませんでした。しかし、こういった事態になると夏前に上位にいるとJ1に選手を持っていかれる可能性が高くなってしまいます。かといって手を抜くわけにもいかない。

 

チーム作りはより難しくなってくるでしょうし、前半戦の順位が夏の移籍で簡単にひっくり返ることもあるかもしれません。
そうしたことをあらかじめ想定してシーズンにはいらないといけないので、これまでとは違って読めないリーグになっていくのかもしれません。

 

J2クラブがいかにJ1からの引き抜きをかいくぐって成績を残すか?各クラブのお手並みを楽しみにしたいと思います。

 

 

 

それではまた。

 

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